長かった21-22シーズンも5月をもって終了しました。リバプールは4冠の可能性に最後まで挑戦し、FA杯とリーグカップのタイトルを獲得、プレミアリーグでは首位のマンチェスターシティと勝点差1の2位、UEFAチャンピオンズリーグでも準優勝と言う結果を残しました。1シーズンで戦うことのできるすべての試合を戦った21-22シーズンのリバプールは、非常に充実したシーズンを過ごしたと言えるでしょう。
シーズンが終わり、夏のオフシーズンに突入すると、移籍マーケットを巡る報道が過熱します。リバプールについても、選手の去就や新たな補強を巡る報道が日々増加しています。特に今夏は退団が噂される選手の数が多くなっています。既に退団が決まったディボック・オリギの他にも、様々な選手の吸収が注目されており、退団する選手が多くなれば、補強も多い夏になる可能性が高いでしょう。ここ数年は選手の入れ替わりは比較的少なかったリバプールにとって、今夏は忙しい夏になりそうです。
今回の記事では、現時点(2022年6月8日現在)で報道されている、今夏にリバプールを去る可能性のある選手についてまとめて行きます。
退団の噂① サディオ・マネ
Embed from Getty Imagesまずは、CL決勝前後に報道が過熱してきた感のあるマネについてです。マネについては、現時点で最も退団の可能性が高いと思われる選手の一人でしょう。マネとリバプールの契約は、2023年6月までとなっており、残り1年となっています。
このタイミングで、マネは新しい挑戦のためにリバプール退団を希望していると報道されています。信頼度の非常に高いジャーナリストとして知られる、ファブリツィオ・ロマーノ氏も、マネが退団の意思を固めたと報じており、マネの意思が退団に傾いていることは確かでしょう。
マネの獲得に興味を示し、実際に接触を行っているのはバイエルンと言われています。バイエルンは既にリバプールに対してオファーを行っているようですが、金額面でリバプールと合意には至っていないようです。リバプールは既に後釜の確保に動いているとも報道されています。
クロップが最初に獲得した選手の一人であるマネは、近年のリバプールの成功に欠かせない選手でした。そんな選手がリバプールを去る可能性が高いという報道は、非常に寂しいものがありますね。
退団の噂② モハメド・サラー
Embed from Getty Images続いての選手はモハメド・サラーです。サラーに関しても、マネと同様にリバプールとの契約は2023年の6月までとなっています。クラブは契約延長交渉を行っているものの、サラー側が求める給与との乖離がある状況は続いていると報じられています。
契約延長交渉が上手く進まなければ、来夏にはフリーでの放出となってしまうサラーですが、現時点での報道では今夏の放出の可能性は低そうです。サラー自身が、来シーズンもリバプールで戦うという発言をしており、退団に関する報道もあまり出ていない状況です。
しかし、リバプールとサラーの間で契約延長の話がまとまらなければ、2023年の夏にはフリーでの放出が決定的です。サラーは、もしリバプールを去るとなった際にもプレミアリーグには残る意思を持っていると報道されており、サラーを巡る今後の報道には注意が必要です。
退団の噂③ ロベルト・フィルミーノ
Embed from Getty Images続いてロベルト・フィルミーノです。フィルミーノの現行契約も、2023年6月までとなっており、現時点では残り1年の契約となっています。マネ、サラー同様に契約が残り1年となり、かつ彼らの年齢を考えると、退団の噂が流れるのも理解できます。ここ数年のクロップ・リバプールを支えてきたスリートップが退団するとなれば、非常に寂しい限りですが。
フィルミーノについては、マネやサラーほど移籍の報道が活発には出てきていません。また、フィルミーノ本人はブラジルメディアに対し、リバプールに残りたいという発言をしています。しかし、移籍の噂と同様に契約延長の噂もあまり出てきていないところです。水面下で進んでいる可能性はありますが、契約が残り1年となったフィルミーノには、近々何かしらの動きがあることでしょう。
退団の噂④ ナビ・ケイタ
Embed from Getty Imagesナビ・ケイタも契約が残り1年となっている選手の一人です。リバプールとの契約が2023年6月までとなっているケイタに対し、リバプール側は契約延長を望んでいると報道されています。
しかし、契約が残り1年となっているケイタには、欧州のいくつかのクラブが関心を示しているようで、具体的にはPSGの名前が挙がっています。今夏にそれなりの金額でオファーをする用意があるという報道もあり、去就が注目されています。
ここ数シーズンは怪我に悩まされることも多く、活躍の場が限られていたケイタでしたが、今季は主力として活躍しました。クロップを始めとしたコーチングスタッフからの評価も高いように見えるケイタですが、契約満了が近づいています。こちらも近いうちに何らかの動きが示されることでしょう。
退団の噂⑤ オックスレイド・チェンバレン
Embed from Getty Images今季は選手層の厚みもあり、あまり出番を得られなかったオックスレイド・チェンバレンも退団が噂される選手です。チェンバレンの契約も2023年6月までとなっており、今夏に何らかの動きが予想されます。
報道によると、チェンバレンは今夏にリバプールを退団する意向だとされています。チェンバレンの獲得に興味を示しているクラブとしては、ウェストハムとアストン・ヴィラの名前が挙がっています。
しかし、まだ報道が過熱している段階ではなく、今後の動きに注目が必要です。リバプールでは、インパクトのあるゴールを多く残してきたチェンバレンですが、お別れの時が近づいているのかもしれません。
退団の噂⑥ 南野拓実
Embed from Getty Images続いて、日本人サポーターとしては興味深い南野拓実の去就についてです。特に今季の終盤は出場機会が多くなかった南野についても、リバプール側はオファーがあれば耳を傾けると報道されています。
南野に興味を示すクラブの名前は多く報道されており、既に代理人が複数クラブと交渉を行っているとも言われています。冬の移籍市場でも南野の獲得に興味を示していたと言われるリーズが引き続き獲得を狙っていると言われており、他にもウェストハムやウルブズなどのプレミアリーグのクラブの名前が挙がっています。また、他国のクラブの名前も上がっており、イタリアからラツィオとインテル、フランスからモナコが南野獲得を狙っているとされています。
リバプールとしては、南野に対してオファーがあれば耳を傾けるとされていますが、€20mの価値を南野につけているようです。リバプールを満足させるオファーがあるかどうかが、この夏の焦点になりそうです。
退団の噂⑦ ジョー・ゴメス
Embed from Getty Imagesジョー・ゴメスについても、今夏の去就が注目されています。リバプールではセンターバックの4番手、アレクサンダー・アーノルドの控えと言う立ち位置だったゴメスですが、過去のパフォーマンスから非常にレベルの高い選手であることは知られています。
リバプールとの契約は2024年6月までとなっており、まだ2年ほど契約は残っていますが、リバプールとしては契約延長を望んでいるとの報道もあります。一方で、冬の移籍マーケットの時から継続的にアストン・ヴィラからの関心が報じられています。
ヴィラの監督はスティーブン・ジェラードですが、ジェラードがゴメスを高く評価しており、加入を望んでいると報じられています。リバプールとしてはゴメスに残留してほしい姿勢のようですが、本人がこの状況をどのように受け取るでしょうか。
まとめ
今回の記事では、今夏に退団の可能性のあるリバプールの選手について整理してきました。2023年6月に契約が満了となる選手が多く、今夏は非常に忙しい夏になりそうな予感がします。
記事で紹介できませんでしたが、カリウスやアドリアンのような選手の契約も今季限りとなっており、退団濃厚を見られています。また、ネコ・ウィリアムズやナット・フィリップスと言った、ローンに出ていた若手選手にも退団の噂があります。
ここまで現在の報道の内容を取り上げてきましたが、移籍市場は何が起こるかわかりません。現在は退団の方向で話が進んでいそうなマネのような選手も、今後残留という結果になる可能性もゼロではありません。移籍市場では日々情報がアップデートされ、どのような事態が起きるかわからないことが楽しみでもあります。
選手の退団があれば、新たな選手の入団も期待されます。戦力と選手層の維持のためには、新たな補強を欠かすことはできません。契約満了を近く迎える選手が多いことを考えると、今後は補強の噂も増えてくるのではないでしょうか。リバプールが獲得を狙う選手についても、近く整理してみたいと思います。