現在、DAZNはサッカーファンにとって不可欠なものとなっています。22-23シーズンはラ・リーガやセリエAなどの海外リーグに加え、JリーグやACLなどの国内サッカーもDAZNで視聴することができます。
とは言え、日本のDAZNも全てのリーグをカバーしているわけではありません。22-23シーズンはプレミアリーグの放映権を失い、放送ラインナップから外れています。また、以前はDAZNで放送のあったチャンピオンズリーグやブンデスリーガも、現在では視聴できない状態です。
そのため、ラ・リーガやJリーグと言ったDAZNで放送されているコンテンツに加えて、プレミアリーグやチャンピオンズリーグと言ったコンテンツを見るには、DAZN以外のサービスとも契約せねばならず、費用もかかってしまいます。
しかし、VPNを使って海外DAZNにアクセスすることで、日本のDAZNでは視聴できないコンテンツも、海外DAZNで放送していれば視聴可能となります。つまり、VPNを使うことでDAZNでサッカーコンテンツを網羅的に視聴することが可能となります。
今回の記事では、日本からVPNに接続する方法や、海外DAZNを視聴できるVPNを紹介します。VPNを使うことで、DAZNでプレミアリーグやチャンピオンズリーグ、ブンデスリーガを合法的に視聴できるようになります。VPNを使ってDAZNによりサッカーライフを楽しみましょう。
DAZN Japanで見られるサッカーコンテンツ
2022-2023年シーズンも、日本のDAZNでは様々なサッカーコンテンツが視聴できます。2月には値上げが発表され、プレミアリーグの放映権も失いましたが、依然としてサッカーコンテンツは充実している状態です。
しかし、日本のDAZNでは視聴することのできないサッカーコンテンツも多くあります。オリジナル番組などのコンテンツは除き、日本のDAZNで見られるサッカーコンテンツは以下の通りとなっています。
- Jリーグ(J1、J2、J3)
- AFCチャンピオンズリーグ
- ラ・リーガ
- セリエA
- リーグ1
- ポルトガルリーグ
- ベルギーリーグ
- チャンピオンシップ(イングランド2部)
- FAカップ
- コッパ・イタリア
- DFBポカール
- AFCアジアワールドカップ予選
- ワールドカップ欧州予選
- UEFAネーションズリーグ
国内のJリーグを始め、ヨーロッパの主要国のリーグやカップ戦を網羅しています。日本にもファンが多い、日本にもファンの多い、ラ・リーガ、セリエAを始め、日本人選手がプレーするベルギーやフランス、ポルトガルのリーグ戦も視聴することができます。
また、日本代表のワールドカップアジア最終予選や、欧州のワールドカップ予選などの各国代表の試合も視聴することができます。
一方で、日本のDAZNもすべてのコンテンツを網羅できているわけではありません。視聴できないコンテンツを上げると切りがありませんが、日本のDAZNで視聴できない主要なコンテンツのとしては以下のようなものが挙げられます。
- UEFAチャンピオンズリーグ
- UEFAヨーロッパリーグ
- UEFAカンファレンスリーグ
- プレミアリーグ
- ブンデスリーガ
- スコティッシュ・プレミアシップ
- FIFAワールドカップ
やはりチャンピオンズリーグやプレミアリーグ、ブンデスリーガあたりは見たいと感じるファンも多いのではないでしょうか。過去には日本のDAZNで放送していた時期もあったこれらの大会ですが、現時点では視聴することができません。
しかし、国によってはDAZNが放映権を獲得しており、VPNを通じて日本からでも視聴することができます。
海外DAZNで見られる主要リーグ
それでは、DAZNはどのような国でサービスを展開しており、どの国でどんな大会の放映権を獲得しているのでしょうか。
2022年現在、DAZNは日本に加え、ドイツ、オーストリア、スイス、イタリア、スペイン、アメリカ、カナダ、ブラジルの9か国でサービスを展開しています。それぞれの国で放映権を獲得しているサッカーコンテンツが異なるため、放送内容も違います。
以下の表に、DAZNがサービスを展開している日本を含めた各国において、22-23シーズンに放映権を獲得している主なサッカーコンテンツをまとめました。
上記の表を見てみると、国によってDAZNの放送しているコンテンツは大きく異なることがわかります。日本では見られない欧州主要リーグも、他国では放送されています。
22-23シーズン以降、日本のDAZNでプレミアリーグの放送はなくなりましたが、スペインのDAZNでは引き続き視聴可能です。また、ブンデスリーガであれば、ドイツ、オーストリア、スイスで放送があります。そして、UEFAチャンピオンズリーグもドイツ、オーストリア、カナダのDAZNが放映権を獲得しています。
上記の表には、ヨーロッパの5大リーグとチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグのみ示していますが、国によっては更に放送コンテンツが拡大されます。UEFAカンファレンスリーグやオランダリーグなども視聴可能な国もあります。
日本からでもVPN接続することで、上記の国のDAZNが視聴できるため、欧州主要リーグは基本的にDAZNで全て視聴できることになります。
VPNを使用して海外DAZNを視聴する方法
ここからは具体的にVPNや、日本からVPNに接続して海外のDAZNを視聴する方法について紹介していきます。
VPNとは何か
まず、VPNとは何か、について簡単に説明します。VPNとは、Virtual Private Networkの略です。日本語にすると、仮想の私的ネットワークという意味ですね。
名前からは少しイメージがつき辛いですが、VPNとはインターネット上の仮想のネットワークを使って安全に通信を行う技術のことです。インターネット上に専用の空間を作り、特定の人のみが使用することができるため、Virtual(仮想)でPrivate(私的)なネットワークということですね。
VPNはセキュリティ上昇のために使用されることが多いです。通常のwifiなどを使用した通信では、情報漏洩やサイバー攻撃のリスクが存在します。VPNでは専用の空間を通して特定の人のみで通信を行うため、情報漏洩やサイバー攻撃に晒されるリスクを減らします。企業などではセキュリティ向上のためにVPNが導入されていることが多いですね。
では、なぜインターネット通信のセキュリティを向上させる技術を使って海外のDAZNが視聴できるようになるのでしょうか。それは、VPN接続の仕組みに理由があります。
VPNに接続する際、ユーザーは遠隔地にあるルーターに接続することで、専用のネットワークにアクセスします。ルーターを経由してインターネット接続を行うことでセキュリティが向上するわけですが、この経由するルーターが置かれている場所によって、インターネット側が認識するユーザーの位置情報が変わります。
つまり、どの国のルーターを使ってVPN接続するかによって、インターネットが認識する位置情報を変更することができます。インターネットに認識される位置情報を変更することで、各国DAZNが視聴できます。
ドイツのDAZNを視聴する際にはドイツのVPNに接続し、カナダのDAZNを視聴する際にはカナダのVPNに接続する、と言った具合です。
海外DAZNを視聴できるVPNサービス
VPNに接続することで位置情報を書き換え、海外のDAZNを視聴できるわけですが、VPN接続環境を提供しているサービスは無数に存在します。無料のものから有料のものまで価格帯も様々で、サービスによって接続できる国も異なります。
海外DAZNを視聴するためには、VPNはある程度優良なサービスを選択する必要があります。無料で質の低いVPNだと、インターネットに接続する速度も遅く、セキュリティリスクも高まります。そして何より、質が低いので海外のDAZNにVPNによるアクセスだと判別され、ブロックされてしまいます。そのため、ある程度質の高い有料のVPNサービスを使用する必要があります。ここでは、海外DAZNが実際に視聴可能であった、質の高いVPNサービスをいくつか紹介していきます。筆者のおすすめのVPNサービスは下記になります。
No | VPNサービス名 | 月額換算 | 登録リンク |
---|---|---|---|
1 | Nord VPN | 460円~ | 【NordVPN】 |
2 | Surfshark | 319円~ | 【SurfShark】 |
3 | Express VPN | 800円~ | 【ExpressVPN】 |
ここで紹介するVPNサービスは、NordVPN、Express VPN、SurfSharkの3つです。どのVPNサービスも、通信速度が良好で、世界各国のVPNに接続することができ、DAZNが視聴できる地域は全てカバーされています。順に一つずつ紹介していきます。
① NordVPN
まず一つ目のVPNサービスは、NordVPNです。NprdVPNでは、世界60か国のサーバーにアクセスすることができます。DAZNが視聴できる、ドイツ、オーストリア、スイス、イタリア、スペイン、カナダ、アメリカ、ブラジルの全ての国をカバーしており、上記全ての国のDAZNを視聴することが可能です。筆者が現在使用しているVPNサービスもNordVPNになります。
NordVPNの価格は下記の表の通りです。2年間プラン、1年間プラン、1か月プランの3つのプランが用意されています。2年プランだと11,040円で1月あたり460円の計算となります。1年プランだと6,840円で1突き当り570円、1か月プランは1,380円となっています。どのプランにおいても購入後1か月以内であれば全額返金の対象となります。
プラン | 1月あたり価格 | 支払金額 |
---|---|---|
2年プラン | 460円 | 11,040円 |
1年プラン | 570円 | 6,840円 |
1か月プラン | 1,370円 | 1,380円 |
期間を長くすればするほど1月あたりの金額が小さくなるのでお得ですが、筆者が使用しているのは1年プランです。22-23シーズンの各国欧州リーグの放映は既にDAZNによってカバーされていますが、23-24シーズンはどうなるかわからないためです。1年後に更新する方がリスクが小さく無難かと思います。
また、NordVPNには2年プラン、1年プラン、1か月プランのそれぞれで更に3つのプランが用意されています。下の画像に記載されている、スタンダードプラン、プラスプラン、コンプリートプランの3つです。
このプランについては最も安いスタンダードプランで問題ないです。プラスプラン、コンプリートプランにはデータ漏洩スキャナーやクラウドストレージが不随しますが、VPNでDAZNを視聴するだけであれば不要な機能です。
NordVPNのプランを購入すると、アプリをダウンロードします。あとはアプリ上でVPNを接続したい国を選ぶことができるので、視聴したいDAZNの国を選択し、DAZNにログインします。そうすると、DAZNの画面が指定した国のDAZNになっているので、好きなコンテンツを視聴することができます。
② SurfShark
次に、SurfsharkというVPNサービスを紹介します。こちらも大手VPNサービスの一つで、世界中でサービスを展開している、信頼できるVPNサービスです。
SurfsharkもNordVPNと同様に、3つのプランが用意されており、期間によって月あたりの金額が異なります。1か月、1年、2年プランの3つがあり、利用期間が長期であるほど割安になります。各プランの1月あたり金額は下記の通りです。1年プランと2年プランは、それぞれ月額換算で319円、499円と、NordVPNよりやや安い設定となっています。
プラン | 1月あたり価格 | 支払金額 |
---|---|---|
2年プラン | 319円 | 7,656円 |
1年プラン | 499円 | 5,988円 |
1か月プラン | 1,619円 | 1,619円 |
Surfsharkでは、世界65か国のサーバーに接続することができ、DAZNが放映されている9か国はもちろんカバーしています。また、Surfsharkでも契約後1か月以内であれば全額返金を実施しており、サービスに不満があれば無料で解約することができます。
③ Express VPN
最後に紹介するVPNサービスは、Express VPNです。Express VPNでは、世界94か国に接続することができる点で、上記2つのサービスよりも優れています。しかし、価格設定は少し高めとなっていますね。
プラン | 1月あたり価格 |
---|---|
1か月プラン | 約1,554円 |
6か月プラン | 約1,200円 |
12か月プラン | 約800円 |
Express VPNの料金設定ですが、米国ドルでの表記となっています。そのため、1ドル=120円で計算したおおよその円換算した価格を記載しています。上記2つのサービスと比較して、価格は少し高めとなっています。
しかし、通信速度が速く、ストレスを感じずにDAZNを視聴できる点は魅力的です。Express VPNも他サービスと同様に、30日間返金保証を掲げており、不満があれば解約できる仕組みとなっています。
DAZN、SPOTV NOW、WOWOW価格比較
日本から22-23シーズンのサッカーコンテンツを国を跨いで視聴しようとすると、様々なサービスと契約する必要が出てきます。VPNを使わない場合、日本で22-23シーズンのサッカーコンテンツを放映しているのは、DAZN、WOWOW、SPOTV NOW、スカパー、Abemaあたりになります。
日本で欧州サッカーをある程度網羅的に視聴しようとすると、少なくともDAZN、WOWOW、SPOTV NOW、スカパーを視聴する必要があります。そうすると月額7,910円です。
全てのコンテンツとは言わずとも、筆者のようなリバプールファンの場合、プレミアリーグとチャンピオンズリーグを視聴したいのがファン心理です。その場合でも、SPOTV NOWとWOWOWへの加入は必須で、月額4,300円となります。更にFA杯などのカップ戦を加えると、DAZNへの加入も必要になります。
サッカーコンテンツを放送するメディアの分散が進む中で、VPNを使うとDAZNで一元的に各国のサッカーを視聴できるのは非常に魅力的です。DAZNに加えてVPNサービスと契約する必要はありますが、筆者が使用しているNordVPNは1年プランだと1月あたり570円です。SPOTV NOWとWOWOWを契約するよりも、コスト的には安価と感じています。
筆者のように、様々な国のサッカーコンテンツを視聴する場合は、VPNでDAZNを視聴するという選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。
VPNは違法ではないのか
最後に、VPNを使って海外のDAZNを視聴することが違法行為に当たらないか、と言う点について述べておきます。結論として、VPNを使用することは違法行為ではなく、VPNを使用する中でDAZNを視聴することも違法行為には当たりません。
しかし、放送事業者であるDAZNとしては、国ごとにコンテンツの放映権を購入しているため、他国からVPNを経由したアクセスを許容することはできません。そのため、VPNブロックを実装しており、無料サービスのような低質なVPNだとブロックされてしまいます。そこで、上記のような有料VPNサービスが解決策となっています。
VPNという技術はセキュリティ向上を促すものであり、悪質なものではありません。そのため、ユーザーとしてVPNに接続し、インターネットを視聴する分には違法行為には当たらないでしょう。
まとめ
今回の記事では、VPNを使った海外DAZNの視聴方法を解説してきました。日本のDAZNでは、プレミアリーグやチャンピオンズリーグ、ブンデスリーガと言ったコンテンツは視聴できませんが、VPNを使って海外のサーバーを経由することで、これらのコンテンツを日本から視聴できるようになります。
日本でプレミアリーグやチャンピオンズリーグ、ブンデスリーガを視聴する場合、DAZNと他サービスの契約もしなければならず、コスト面での負担が大きくなります。VPNにも料金がかかるとは言え、1月あたりの価格は、複数のストリーミングサービスと契約するよりも安くなります。欧州サッカーを広く視聴したいファンにとっては、非常に魅力的な手段です。この記事がサッカーファンがより良いサッカーライフを過ごす一助になれば幸いです。